MacでWebアプリケーションを作るための環境構築法(Eclipse JavaEE IDE for Web Developersを日本語化し、TomcatとMySQLの設定まで)

プログラミングをやっていて、一番面倒で、かつ、つまずいてやる気を削がれる作業・・・それが「開発環境の構築」だと思います。

今回はMacEclipseを使った開発環境の構築についてまとめてみます。

以下のような方に参考になるかと思います。

 

想定読者

  • Macで開発している
  • 無料で開発からテスト、実行までをできる開発環境を整えたい
  • Pleiadesをダウンロードしたけど、Windowsじゃないので開けない
  • exeファイルが開けなくてつまずいた
  • Eclipseを日本語化して使いたい
  • Webアプリケーションを作りたい
  • JSP&Servletで開発したい
  • TomcatEclipse上で動作させるようにしたい
  • MySQLを使いたい

(なお、上記は数時間前の僕の状況です・・・ようやく解決したので、同じ悩みを持つ方が一人でも減ればとの思いで書いていきたいと思います。

 

TomcatプラグインなどをEclipseに設定。Eclipseを日本語化する。

まずはプラグインの設定とEclipseの日本語をおこなっていきます。

Windowsの場合ですと、Pleiadesをダウンロードすれば全てが解決することになる作業です。

Macの場合、Pleiadesのexe形式のファイルが開けないため、Pleiadesの中身を「Eclipse JavaEE」に移していく作業になります。

(なお、著者の開発環境はOS X El Capitanです。)

 

1)「Eclipse IDE for Java EE Developers」(64bit版)(以下Eclipseと呼ぶ)をダウンロード 

Downloadサイト:Eclipse Downloads

 

 

2)「Eclipse 4.5 Mars Pleiades All in One」(以下Pleiadesと呼ぶ)をダウンロード

Downloadサイト:Eclipse 日本語化 | MergeDoc Project

 


3)それぞれ解凍(EclipseをApplications、Pleiadesをデスクトップにそれぞれ保存)

 

以下(4)〜(6)で注意してほしいこととして、ファイル・フォルダをコピーする際にはPleiadesの方のdorpins(features,plugins)をそれぞれ開いて、中身を全選択→コピペでコピーするようにする。(dorpins,features,plugins)をフォルダーごとドラッグ&ドロップしてもうまくいきませんでした。


4)pleiades/eclipse/dropins の全てのファイル・フォルダをContents/Eclipse/dropins にコピー



5)pleiades/eclipse/featuresの全てのファイル・フォルダをContents/Eclipse/featuresにコピー



6)pleiades/eclipse/plugins の全てのファイル・フォルダをContents/Eclipse/plugins にコピー



7)Contents/Eclipse/eclipse.iniをテキストエディタで開き、末尾に、
-Dfile.encoding=UTF-8

-Xverify:none

-javaagent:../Eclipse/dropins/MergeDoc/eclipse/plugins/jp.sourceforge.mergedoc.pleiades/pleiades.jar

を追加

-javaagentに関してはフォルダーの構成によって若干違ってくる場合があるようです。以下のように設定するというサイトもありました。

-javaagent:../../../dropins/MergeDoc/eclipse/plugins/jp.sourceforge.mergedoc.pleiades/pleiades.jar



この状態で通常通りダブルクリックで開こうとしてもできません。

初回起動時のみ、ターミナルでクリーンな起動をする必要があります。


8)ターミナルで、
/Applications/Eclipse.app/Contents/MacOS/eclipse -clean

と入力する

 

 

これでEclipseの日本語化やプラグインなどの設定は完了しました。

この状態でもWebアプリケーションの開発自体はできないこともないのですが、開発したものを実際にサーバで動作させて確認するためにTomcatの設定を行っていきます。

 

 

Eclipse上でTomcatを使えるようにする

Tomcatの設定をおこなう上で以下のサイトを参考にさせていただきました。

Eclipse, Tomcatの環境構築(mac) - statbird

また、後述するMySQLの設定も含めて、以下のサイトも参考にさせていただきました。

Eclipse + Tomcat + MySQL 環境設定 for Macの両方の手順書 | asklife

ちなみに上記のサイトではプラグインのインストールについて書かれていますが、それはPleiadesの中身を移行していく手順の(4)〜(6)あたりで既に終わっているので無視してください

 

1)Tomcatをインストールする

以下のリンク先で「7.0.65」の「Binary Distributions」の「Core」の「tar.gz」をクリック

(2015/11/9 現在の最新版である「8.0.28」はEclipseで未対応のため「7.0.65」をインストール)

Apache Tomcat - Apache Tomcat 7 Downloads

 

2)解凍して、Applications直下に移動

「Finderで表示」→Applicationsにドラッグ&ドロップして移動

 

3)ターミナルでコマンド入力していく

  1. cd /Applications/apache-tomcat-7.0.65/bin
  2. chmod +x *.sh
  3. ./startup.sh
  4. ウェブブラウザでhttp://localhost:8080/と入力して猫が出てくるか確認
  5. ./shutdown.sh

4の操作で猫が表示されればうまくいったことになります。なお、説明の煩雑さから、詳しいコマンドの意味については省略します。これらのコマンドにより、Tomcatのセットアップが完了します。)

 

4)EclipseTomcatの設定をする

 Eclipseのメニューから「環境設定」→左側のリストから「Tomcat」を選択

   Tomcatバージョン:バージョン7.x

   Tomcatホーム:/Applications/apache-tomcat-7.0.65

   コンテキスト宣言モード:Server.xml

   設定ファイル:/Applications/apache-tomcat-7.0.65/conf/server.xml

「適用」→「OK」

 

Eclipseのメニューから「環境設定」→左側のリストから「サーバー」→「ランタイム環境」→「追加」

   「Apache Tomcat v7.0」を選択、「次へ」

   「/Applications/apache-tomcat-7.0.65」を参照から選択、「完了」

 

これでTomcatの設定も完了しました。

これでWebアプリケーションを作る上での最低限の準備は整いました。

 

ここからさらに、大量のデータを格納しておくためのDB(データベース)を使ったWebアプリケーションを使おうと考えている場合は、MySQLのインストールをします。

 

ここで問題が発生!

先日、OSのアップデートをしたばかりで、MySQLの最新版(対応するバージョン)がまだ出ていないということでダウンロードを断念しました、、、。

繰り返しになりますが、下記リンクがとても参考になります。

Eclipse + Tomcat + MySQL 環境設定 for Macの両方の手順書 | asklife

 

 

以上で、MacでWebアプリケーションを作るための開発環境の構築についての説明は終わりです。

環境構築でつまづいている人が一人でも救われますように。

 

 

【追記1】

EclipseTomcatを起動しようとすると、

「ローカル・ホスト の Tomcat v7.0 サーバー で必要な幾つかのポート (8080, 8009) がすでに使用中です。サーバーはすでに別のプロセスで稼働中であるか、システム・プロセスがそのポートを使用中である可能性があります。このサーバーを始動するには、他のプロセスを停止するか、ポート番号を変更する必要があります。」

というエラーメッセージが表示される場合があります。

 

このエラーメッセージが表示された場合、

3)ターミナルでコマンド入力していく のコマンドを一通り入力すると解決することを確認しました。

どうやら原因は、Tomcatがしっかりと停止していなかったことのようです。

./shutdown.shコマンドがしっかりと起動できていることを確認してみましょう。