勉強に集中するための方法

前回の記事、「業務チェック表を付けさせることは良いことなのか?」の中で、ミスを防ぐ仕組みの作り方について考察した。

aodai.hatenablog.com

仕組みの作り方は大まかにいうと以下のようになる。

  • STEP1.面倒だと感じない方法でミスの確率を減らす方法はないかを考える

  • STEP2.ミスの確率とミスを引き起こした時のリスクの評価をする

  • STEP3.ミスを防ぐ仕組みを考える

従業員のミスを減らすという視点で書いたのだが、これは、自分自身をコントロールするという観点からみても有用なように思う。

 

例えば、何か成し遂げたい目標があったとする。資格取得、スキルアップ、受験勉強・・・何でも良い。

それを成し遂げるために毎日3時間の勉強時間が必要だとする。

 

おそらく意識の高い人、勉強に抵抗のない人にとって、この数字は決して難しくはないと思う。

 

そうでない人にとっては「意識を変えなきゃ!」、「そんなんじゃ、いつまでたっても目標は達成できないよ」と言ってもなかなか変えられないし、自分から変わることも難しいと思う。

 

では、そんな人が継続してやるためにはどうしたら良いだろうか?(そもそも3時間程度できないくらいの志しかないなら最初から目指す必要はないという考え方の人もいるかもしれないが、ここではそういった考え方は考慮しない)

 

そんな時に参考になるのが、上記の「仕組みの作り方」である。

「業務=勉強」と置き換えて考えていく。

 

まず、「STEP1.面倒だと感じない方法でミスの確率を減らす方法はないかを考える」とは勉強に置き換えると、「面倒だと感じない方法でサボる確率を減らす方法を考える」ということになる。

例えば、勉強する時間を固定するといったことが考えられる。

 

そして次に「STEP2.ミスの確率とミスを引き起こした時のリスクの評価をする」とは勉強に置き換えると、「サボってしまう確率とサボってしまった時のリスクを評価する」ということになる。

極論だが、「一週間後のテストで80点以上取らなければ死ぬ」といった極限の状態の場合、STEP3に進むことになる。

逆に、どうでもいいことならたとえサボる確率が高くても構わないだろう。

集中したくてもサボってしまうという人はまず、サボってしまった時のリスクを冷静に評価するべきである。

それが取るに値しないリスクなら構わないが、そうではなく、自分の目標を達成するために必要なことだと感じるのならSTEP3に進むべきだ。

 

「STEP3.ミスを防ぐ仕組みを考える」では、やはり業務チェック表のようなある程度の拘束力を持ったものが良いだろう。

勉強時間管理表を作成したり、勉強したらそれを第三者に報告するなどの強制力を伴う仕組みを考えるべきだ。

 

人間誰しもSTEP3にいかざるを得ない精神状態の時があると思う。

しかし、もちろん理想は仕組みなど作らなくても実行できることだ。

 

では、仕組みを作らなくても実行するにはどうしたら良いか?

これに関する私見はまた別の機会で触れることにする。